はじめに
音楽評論家の伊藤正則(Masa Ito)さんによって、最初に日本のメディアへ紹介されたイギリスのヘヴィ・メタル・バンドIron Maiden。
1980年4月、衝撃的な1st『IRON MAIDEN』を引っさげてアルバムデビューしました。
ちなみに発表年は元号でいうと昭和55年。
この年はホワイトデーの全国規模化、モスクワオリンピックの開催、竹の子族の登場などがありました。
おっと、少々前置きが長くなりましたね…。
それでは超強力な名盤1stを、簡潔にレビューしていきます。
アルバム発表時のメンバー
ボーカル:Paul Di’anno(ポール・ディアノ)
ギター:Dave Murray(デイヴ・マーレイ)
ギター:Dennis Stratton(デニス・ストラットン)
ベース:Steve Harris(スティーヴ・ハリス)
ドラム:Clive Burr(クライヴ・バー)
収録曲 & レビュー
①Prowler
・荒々しいギターの刻みに、ワウペダルっぽい憂いのギター旋律で始まる同曲。ベースは非常に生々しい音でバンドサウンドを支え、疾走しています。途中の場面転換からギターソロへの流れはなかなかです。
②Remember Tomorrow
・ベースの重々しいアルペジオからスタート。ボーカルがしんなりと入ってきます。厚みのあるギターのコードとリズム隊が一体となって前進。最後はギターとボーカルの叫びにも似た音で終わります。
③Running Free
・ドコドコとノリの良いドラムとベースに導かれるシャッフルの曲。キャッチーで「I’m Runnnig Free Yeah!」のサビはライブでも大合唱です。ギターのハモりも聴きどころになっています。
④Phantom of the Opera
・怪しいイントロが印象的な7分超の大曲です。3本の弦楽器がユニゾンなどで突っ走る中、ボーカルも近いラインで歌い上げます。テンポが変わる部分はハーモニーの洪水!場面展開が多いチューンです。
⑤Transylvania
・アルバム中、唯一のインスト曲。大半をユニゾンで進んでいくのですが、リズムの決めなどがカッコいいです。ベースも前面に出て自己主張。ボーカル無しですが、結構ノリが良い曲です。
⑥Strange World
・ゆったりと静けさを基調としたテンポの中、ギターのキラリとしたハーモニー、どっしりとしたベースとドラムのリズムが響きます。ボーカルはしっとりメロディーを歌い上げるスタイル。鳴きのギターはポイント高し!
⑦Charlotte the Harlot
・クールなギターリフにメロディックなベースが絡みます。縦ノリで突き進むパートは思わず身体が動き出してしまうほど。ドラムも力強く、疾走感に一役買っています。静と動がうまく融合した曲です。
⑧Iron Maiden
・メイデンといえばこれ!というギターのハモりが展開する中、ギョロギョロしたベースが曲を先導していきます。中盤のブレイクと、ギターハーモニー、リズム隊のたたき付けるようなプレイは必聴です。ライブでは本編最後に演奏されます。
※上記はオリジナル盤の収録曲ですが、リマスター盤や各国のバージョンによっては、Sanctuaryが追加で収録されていることがあります。
⑨Sanctuary
・分厚いギターのリフが折り重なり、ベースは忙しく動き回りまわるストレートな曲調。ボーカルはシンプル&キャッチーなので一緒に歌いやすいです。ノリやすいテンポで、ギターソロあり、ハモりありで聴いてて楽しい曲だと思います。
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まとめ
デビューアルバムということもあり、音質面では今後のアルバムと比べると劣る面もあります。しかし、楽器のむき出しの本来の音が封じ込められているとも言えるでしょう。ギターのハモりや目立つベースフレーズ、パワフルなボーカル、駆け抜けるドラムなど、プレイ自体は非常に熱いです。曲はラストを飾る『Iron Maiden』をはじめ、『Prowler』『Running Free』『Charlotte the Harlot』など名曲&佳曲がいっぱい。近年ライブではやらない曲もありますが、必聴の1枚です。
『IRON MAIDEN』
【ギターハモり度】★★★★
【ベース目立ち度】★★★★★
【曲キャッチー度】★★★
※星は最大で5個です。
総合85点
以上【アイアン・メイデン】1stアルバムレビュー 【IRON MAIDEN】でした。
よかったら聴いてみてくださいね。
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