【アイアンメイデン】飛躍の4枚目【Piece of Mind】

IRON MAIDEN4thアルバムのアイキャッチ 音楽
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はじめに

Iron Maiden4枚目のアルバム『Piece of Mind』を1983年5月にリリース。

本作よりドラムがニコ・マクブレインにチェンジしています。

日本の昭和58年である本年には、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)が開園、任天堂がファミリーコンピューター(ファミコン)を発売、アメリカ航空宇宙局(NASA)の惑星探査機パイオニア10号が海王星の軌道を横断、大韓航空機撃墜事件などがありました。

さまざまな出来事が起こった年に発表された4thアルバム、内容を見てみましょう。

アルバム発表時のメンバー

ボーカル:Bruce Dickinson(ブルース・ディッキンソン)

ギター:Dave Murray(デイヴ・マーレイ)

ギター:Adrian Smith(エイドリアン・スミス)

ベース:Steve Harris(スティーヴ・ハリス)

ドラム:Nicko McBrain(ニコ・マクブレイン)

収録曲 & レビュー

①Where Eagles Dare
・ドラムから始まるミドルテンポの曲。ギターとベースのユニゾンによるリフが分厚くて気持ちいいです。ブルースのボーカルは非常に伸びやかですし、新加入のニコのリズムはノリが最高!ゆったりとした伴奏の中で弾かれるギターのハモりは聴き応えがあります。途中、展開が変わるところはカッコいいですね。

②Revelations
・前曲よりもテンポが遅めですが、楽器一体のイントロでスタート。ギターの刻みを背景にスピードアップすると、美しいハモりが現れます。ニコのドラムは心地よいですね。ギターのアルペジオが鳴る中、ベースがメロディアスに目立っています。ブルースは無理なく、高低差のあるラインを歌唱。曲はエンディングに向かってツインリードが響いていきます。

③Flight of Icarus
・ボーカルのメロディーがキャッチーな同曲。伴奏は歌を引き立たせるためか、若干おとなしめですが、ベースは比較的耳につくラインを弾いています。各々のギターソロも覚えやすく、口ずさめる内容。ラストはブルースの絶叫で終わる同曲は、アルバムのハイライトの一曲と言えます。ライブではサビの大合唱間違いなしです。

④Die with Your Boots On
・初っぱなから上手く構築されたギターのハモりに耳を奪われます。小気味よいテンポでズンズン進んでいくと、ボーカルがイン。ここでもブルースは本領発揮しています。ベースの目立つ伴奏の中、流麗なギターソロに続き、キメのツインリードが炸裂!ノリが良いため、この曲もライブで盛り上がること必須です。

⑤The Trooper
・メイデン史上、最も美しく華麗なギターのハモりを擁するのが同曲。馬が駆けるような、ギャロップのリズムで展開していきます。ブルースのボーカルは高音主体ですが、難なく歌い上げるのはさすがとしか言いようがありません。ギターソロも非常にキャッチーでコンパクトにまとめられていると思います。アルバムのハイライトであり、今でもライブで外せない曲の一つです。サビのみならず、曲全体で大合唱となる曲は珍しいのではないでしょうか。

⑥Still Life
・少しどんよりした雰囲気の中、ギターやベースのアルペジオが鳴っています。密やかに歌うブルース、そこにドラムのドタドドといったリズムが入ってきて曲は進行。中盤にはギターのハモりがあり、そこから各々のギタリストの個性あふれるソロへとつながっていきます。ベースも良いラインを弾いていると思います。アルバム中の佳曲ですね。

⑦Quest for Fire
・ドラムのリズムが印象的で、気持ち抑えめのテンポのノリの良い曲です。メロディーや展開など、特に目立った部分はありません。ギターのハモりからのソロはそつなく決めています。曲のラストもイントロと同じ感じで終了です。

⑧Sun and Steel
・冒頭からのギターの刻みが非常に心地よい同曲。メロディーにはあまりフックがありませんが、強いて言えば、サビはまぁまぁキャッチーですかね。ギターのハモりは重厚感があってカッコいいと思います。アルバムの小休止的な曲です。

To Tame a Land
・アルバムを締める、7分超の大曲です。なかなかの薄暗い空気でスタートします(結局、ラストまでこの雰囲気ですが…)。後半のギターのハモりパートは非常にクールです。全体的にボーカルや各楽器はがんばっていると思うのですが、今ひとつ引っかかるものがありません。展開やキメなどはふんだんに散りばめられていると思うのですけれども…。大曲の完成度は次作まで待つことにしましょう。

まとめ

 アイアン・メイデンの4枚目。ドラムのニコ・マクブレインが加入したことで、ノリが大きく変わったと思います(個人的には好きなリズムです)。ギターのハモりも前作と比べて大なり小なり増えた印象です(展開の橋渡しから、『The Trooper』のような曲のメインリフとなるパートまで)。『Flight of Icarus』があるとはいえ、全体的なキャッチーさは前作に譲ると思いますが、曲の構築部分、とくにハモりのところなどは今後の活躍や次作につながる、飛躍の一枚になったのではないでしょうか。

『Piece of Mind』
【ギターハモり度】★★★★
【ベース目立ち度】★★★★
【曲キャッチー度】★★★
※星は最大で5個です。

総合86点

以上【アイアンメイデン】飛躍の4枚目【Piece of Mind】の感想でした。

この機会にぜひ聴いてみてね!

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